ビートたけしの差別発言・その後
週刊「街ニュース」(11月11日 発行 第248号)
 本誌194号に掲載したように、11月18日放送の(昨年)のテレビ朝日「たけしTVタックル」の中で、桝添要一とビートたけしが「精神障害者」(当事者とする)に対する許しがたい差別発言をした。

地域において当事者の人たちと共に、「障害」のある人も・ない人も支えあって共に生きる街づくりをしている私たちにとって、この二人の発言は絶対に許すことができません。

桝添要一は「XXXXは(音声が消去されている。「キチガイ」と発言した)閉じ込めないといけないと発言。ビートたけしは「精神障害者を歩かせている。防御の方法がないから銃器を解放してほしい」と、とんでもない差別発言をした。
桝添要一の発言は、36万人の入院している当事者が、病院から退院して地域での生活にチャレンジしている現状に敵対し・それを逆行させようという、とんでもない発言である。

また、ビートたけしの発言は、当事者は街を歩いてはいけない、当事者を撃ち殺すために武器を解放しろ、つまり当事者は撃ち殺されて当然の存在と言っているのだ。これは敗戦前に日本軍によって計画された「精神障害者抹殺計画」に等しい差別発言である。断じて許すことはできない。

また、テレビ放送という公器を使って、当事者を精神病院に閉じ込め・当事者を抹殺する意図を持ったこの番組を放映したテレビ朝日も同時に許すことができない。


1996年12月1日 赤羽 隆一

テレビ朝日からの回答

昨年の2通の抗議文に対して、あれから1年たった今ごろになって、やっと返事がきた。

拝啓、秋冷の候、貴殿にはますますご健勝のことと、お慶びもうしあげます。

テレビ朝日系列では、先日来お話ししました(*何のことだか意味不明)精神障害者への理解を深め、差別を無くす事を目的とした番組「あなたの夢はなんですか?精神障害者の人権と差別を考える」を放送する運びとなりました。

平成9年11月13日(木)10時から11時25分
是非ともご覧いただきたく、ご案内申しあげます。テレビ朝日

当事者の社会復帰通所施設、いわゆる民間の共同作業所である「オープンスペース街」としては、放映が昼間なので、メンバー・スタッフ・ボランティアさんたちと、ジックリその番組を見ることにしましょう。感想は、その後にでも・・・・
 


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