週刊「街ニュース」 |
第282号 (1998年7月15日発行) |
精神保健福祉に関するニーズ調査の報告会 |
7月2日 それはそれは熱かった/直子 |
会場は熱気で、むんむんしていた。集まったのは、当事者、作業所、保健所、病院、グループホームの関係者。「練馬で、地域の中で暮らしていくためには、今何が必要なのか」。 ニーズ調査実行委員から、調査の結果と各関係者別の分析が報告された。休憩をはさみ、質疑応答がはじまったとたん「街」パワーが炸裂!! 開口一番、スーさんが「24時間体制で話を聞いてくれるところが本当に必要なんだ」と発言。 それを、受けて近くの作業所のメンバーで、『関町ケアネットワーク』の相談員である二宮君が「関町ケアネットワーク」という相談の場があるのに、マンパワーが足りない。30人の人が一日ボランティアで相談員をすれば、毎日人がいることになる。要はやる気の問題ではないか」と 叫ぶ。 則子さんが『関町ケアネットワーク』について説明「地域に相談する場が本当に必要ならば、専門機関の枠をこえてみんなで作って行けるはず・・」と話した。 私が「街」のインターネットのホームページと掲示板『心の広場』について紹介「関町地域にも、まだまだ潜在している当事者がいる」と発言。 「街」のメンバーで、『関町ケアネットワーク』の相談員をしている大助君は「自分も、ネットワークの相談員をやっていきたい」と話す。 直ちゃんは「自分が、街にたどり着くまでは、とても長い道のりだったこと」。週刊「街ニュース」の重要性を訴え、「保健所などの関係機関は、情報をもっと伝えてほしい」と訴えた。 その他にも 「手帳をとっても、メリットよりデメリットが多い」 「年を取ったらアパートからも追い出され、グループホームも、少ししかない中で不安が大きい」 「子供がいて、調子が悪くなって入院したくても、老人や身体障害のようにホームヘルパーがいないので、入院できない」 「生保の医療券は医療証にならないのか」といった訴えが、次々と続いた。 とどめは2度目の発言をするために、司会者のところまで直談判した大助君。「毎日を楽しくイキイキと生きられる場が必要。『街』は僕にとってそういう場」と語った。 少々、出過ぎの「街」だったが、「もりあげてくれて・・」というお言葉を実行委員長の明星さんから、いただいた。これも、1日2回の内容が濃く・熱いミーティングを重ねる中で、きちんと自分の意見・思いを発表できるようになったメンバーをみて感動しつつ、この盛り上がりを形にしていかなければと、決意を新たに帰途についた。 「街」に来て/直ちゃん私は現在「街」という作業所で働いていますが、ここに至るまでに大変長い時間がかかりました。まず、どこの作業所にもいかず、家でただ苦しい思いをするという日々が続きました。作業所をさがしはじめ、自分の状態がよくなってからも、なかなか自分にあった作業所がみつからず、やっとみつかっても「1年2年待ち」ということで、大変つらい日々が続きました。 あるとき思いがけず保健婦さんから「よくわからないが作業所らしい」と聞いて渡された「街ニュ−ス」から「街」に通うことが決まり、充実した日々を送っています。 しかし以前の私のように家で苦しみ、行く当てのない当事者がたくさんいるのではないかと思います。作業所の数を増やすこと、受入れ態勢を整えること、保健所やその他の関係機関が作業所や当事者の現状をよく把握しきちんと情報を提供することが求められていると思います。 当事者の立場に立った「地域生活支援」(センター作り)をお願いしたいと思います。 ある日の「街」汗をかいて綺麗になったところを見ると気分は壮快!!そうなると 今度はうっとおしいところが気になってしかたがない。え−い、あのうっとおしい植木も切ってしまえとということになりました。 大家さんには以前から「好きにしていいですよ」と確認をもらっていたので、ノコギリ、ハシゴ、剪定ばさみを持ち出し、ぎ−こ、ぎ−こと切るは、きるは・・・指示をだすのは農芸出身の松ちゃん 「あっ!則子さんその枝はきっちゃだめですよ!!」と下から声が飛ぶ。「あ−きっちゃった」「これもきっちゃいましょうよ」 とにかく切ることしか考えていない「街」の職人たちです。切り落としたビワの枝を「いただいてもよろしいですか」というお客さん。「さっぱりしてきぶんがいいですね」とマンションの住人の人達。 枝をおとしたらはじめてみえた「関町マンション」の看板を『ステイ街』に書き替えましょう、とふとどきなことを言い出すのはもちろんトミタ。 3日間にわたる草と植木への挑戦で毎日汗びっしょり・・しかし出来上がりはどうあれ、さっぱりした木を眺め、できあがった結果のみえる仕事を終えたあとの充実感に久々に浸ることができました。「街」の植木職人の腕前はいかがなものでしょうか? 我が家の庭はきれいにしたいと思っているお客さん、一声おかけください。できあがりはちょっと保障できませんが・・・ 松ちゃん曰く・・ひさしぶりに脚立にのぼってびびりました。 浜ちゃん曰く のこぎりが使えず苦労した。 本当にお疲れ様でした。 |