週刊「街ニュース」286号

(1998年8月27日発行)
夏休みに、近くのA養護学校とT養護学校から、実習生が来ました。高校3年の洋平君は、通算3度目の「街」での実習、高校2年生の大地君は、初めての実習です。
 2人が「街」で働いていた間、「街」にはいつも元気な声・笑い声であふれ、とても楽しい日々でした。実習を終えた二人から手紙が来ましたので紹介いたします。
 実習の感想文/T養護学校・大地  
「オ−プンスペ−スまち」で実習をしました。    
 とみたさんとハネヤンとのりこさんと 、洋平君と長浜さんとまっちゃんと、きしのさんと、長瀬さんと直子さんと、久美子さんとえっちゃん、松尾先生がいました。みんなと友達になれました。

 仕事はおもちゃの片づけとそうじきをかけて、ボタンつけをたくさんやりました。うまくできたと思います。
 お昼ごはんは毎日とてもおいしかった。

 最後の日は『チャンプルー街』でみんなで夕ごはんを食べたり、カラオケで歌ったりしたのが、とっても楽しかった。

 僕とえっちゃんのTシャツ大事にします。

    また遊びに行ってもいいですか?


実習ありがとう

ございました!

洋 平


 「大地君、洋平君と一緒に働いて」えっちゃん

  「今日も、頑張るぞ!オ−!!」と片手をあげて私たちを盛り上げてくれた大地君と洋平君。

 私はたった2日しか彼らと共に 働けなかったけれど、彼らから本当に大切なものを教えられた 気がします。彼らはいつも明るく元気で素直で純粋でどんな仕事にも一生懸命でした。そこに本当に働くということの根本的な姿勢を見ることができました。彼らがいてくれるだけで 本当に楽しく働くことができました。彼らはハンディをもって背負って生きていかなければならないけれど、彼らの存在は人々を慰め、優しい気持ちにしてくれます。私は彼らのようにハンディを生きている人達は神様から特別な使命を与えられているのだと思っています。私たちの心を自分中心ではなく、他人を思いやるという方向に向てくれます。

 私は山谷へいってホ−ムレスの方と1時間あまりお話をする機会を与えられましたが、その時にも逆にいろいろなと教えられました。お別れするときには、その方の手を両手で握り締めることができました。本当に貴重な体験をすることができ感謝しています。

 世間からは弱者と見られている障害者やホ−ムレスの方々、その方々は私たちの心に「愛」を思い起こさせるためにいらっしゃるのだと思います。

 大地君と洋平君、きっとあなたがたは出会う人みんなの愛をその人の心から引き出せるでしょう。
どうかいつまでも明るく元気でみんなから愛されますように。
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